猫を飼いたいと思い始めたら、考えることの1つは入手方法ではないでしょうか。
ペットショップやブリーダーから購入するのが一般的な方法かと思いますが、中には野良猫を保護したり、里親になったりして猫を飼い始める人もいます。
それぞれにメリット・デメリットがあるのでまずはしっかり調べて検討しましょう。
今回は、猫の入手方法のメリット・デメリット、注意点について解説します!
《猫の入手方法とメリット・デメリット》

猫を入手するには購入する、もらう、拾うなどの方法がありますが、それぞれどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
入手先別に解説していきます!
〈1.ペットショップで購入する〉

猫を飼おうと思ったら、まず思い浮かべるのはペットショップに行くことでしょう。
ペットショップでは餌の種類や必要なアイテムなど、飼い始めた後のことも含めて相談できるので、安心して猫をお迎えすることができます。
【メリット】
・すぐに手に入る
・品揃えが豊富
・飼い方のアドバイスを受けられる
店頭にはさまざまな種類の猫がいるので、好きな種類を選ぶことができるのがメリット。
ショップで気に入った子がいれば、その場で必要なものを一式揃えてすぐにお迎えすることができます。
【デメリット】
・価格が高い
・社会性に乏しく、懐きにくい
・子猫の性格や健康状態、遺伝性疾患の有無がわからない
ペットショップで購入する猫は価格が何十万もすることが多いのがデメリット。
血統書付きの純血種が多い分、価格は高くなります。
ペットショップでは親猫に会うことができないため、子猫の性格や健康状態、遺伝性疾患の予測ができません。
ブリーダーが行った遺伝子検査の結果を開示されていない、あるいはペットショップが隠していたなんてことがないよう、良心的なペットショップは購入から一定期間の生命保証をしてくれています。
そういった保証サービスを行なっているペットショップを選ぶと安心して新しいペットを購入することができるでしょう。
早くから親兄弟と引き離されて育っているため社会性に乏しく、懐きにくく気性の激しい子も多いです。
最初は苦労するかもしれませんが愛情をもって接してあげればきっと懐いてくれるでしょう。
〈2.ブリーダーから直接購入する〉

ブリーダーは、猫を飼育し交配させることで良い血統の子猫を得て、その子猫をペットショップや飼い主に販売しています。
ブリーダーが販売している猫は、売られていくその時まで親兄弟とともに過ごします。
そのため親兄弟との関係から社会性が身についている子も多いです。
【メリット】
・遺伝性疾患のリスクが低い
・子猫の性格や健康状態がわかる
・社会性が身についている子が多い
ブリーダーから直接購入する場合は、親猫や兄弟にも会うことができ、親猫の性格から子猫の性格をイメージできますね。
親兄弟の健康状態から、遺伝性・先天性の疾患の有無もある程度予測できるため安心です。できればブリーダーも生命保証をつけてくれているところを選ぶと良いでしょう。
【デメリット】
・価格が高い
・すぐに手に入れられない
・ブリーダーによって飼育環境や子猫の扱い方が異なる
ブリーダーから猫を購入することは、いわば商品をメーカーから直接買い付けするようなもの。つまり、ペットショップで買うよりは安く買える可能性があるのですが、とはいえ血統書付きの動物を購入するとなれば決して安くはありません。
欲しい種類の猫を育てているブリーダーが近くにいるとも限らないので、入手のハードルとしては少し高くなります。
ブリーダーというと動物の専門家として、しっかりと飼育をしているイメージがあるかもしれませんが、扱っている猫の管理の仕方、与えている餌や躾などはブリーダーによって大きく異なります。
中には、いたずらに繁殖だけ行なっているブリーダーもいるので注意しましょう。
〈3.保護猫・野良猫を譲り受ける〉

捨て猫を保護している団体から里親として猫を引き取ったり、飼い主のいない野良猫を迎え入れたりして飼うこともできます。
あるいは、知人宅で生まれ、飼いきれなくなった子猫を引き取るケースもあるでしょう。
【メリット】
・費用が安い
・遺伝性疾患のリスクが低い
・里親という形で猫と関わることができる
販売されている猫を購入するのではないため、必要な餌やアイテムの購入費用だけ。ペットショップなどで買うのに比べ、費用面では大きなメリットがあります。
野良猫や捨て猫の場合、ある程度成長した状態で引き取ることも多いので、先天性疾患・遺伝性疾患があれば引き取りの時点である程度露見しています。
知人から引き取る場合も親猫・兄弟猫に会えるため遺伝性疾患や性格・体質・健康状態の把握が可能です。
野良猫や捨て猫は引き取り手がいなければ処分されてしまうので、大切な命を守れるというのも素敵なことですね。
【デメリット】
・すぐに手に入れられない、種類が選べない
・子猫の性格や健康状態がわからない
・里親の条件が厳しい場合がある
里親探しの譲渡会は不定期で行われるため、欲しいと思った時にすぐに見に行くことができません。捨て猫・野良猫は親兄弟に会うこともできず、劣悪な環境にさらされていたために健康状態や社会性に問題がある場合も。
そのあたりは覚悟しておきましょう。
捨て猫・野良猫の保護団体は里親になるための条件を決め、最後まで大切に育てられる環境であるかを審査しています。
里親の条件が厳しいと、審査に時間がかかったり、飼うことができなかったりする場合もあるでしょう。
《猫を入手する際の注意点》

猫の入手先がわかったところで、購入や引き取りに踏み切る前にどんなことに気をつければ良いでしょうか。注意点や調べておくべき点をまとめました。
〈一生世話をする覚悟を〉
当たり前ですが、一度猫を飼い始めたら10年以上責任を持って大切に育てなければなりません。
どんなに忙しくても疲れていても投げ出さずにお世話できるかよく考えましょう。
〈マンション暮らし・一人暮らしの方の注意点〉
まず、お住まいのマンションのペット飼育に関する規約を確認しましょう。
猫OKだとしても、近隣住民への十分な配慮が必要です。
ルールやマナーを守らないと猫ちゃんもろとも追い出されてしまいますので注意しましょう。
猫はイタズラ好きなので、外出で猫ちゃんにお留守番をしてもらう場合は、誤飲しやすいもの・壊されると困るもの・高所や危険な場所には近づけないように対策を行いましょう。
〈予防接種や検診のタイミングなどを確認〉
特に野良猫や捨て猫などの場合、本来受けるべき予防接種や検診を受けていない可能性があるため、譲渡会で担当の方に確認したり、調べたりして、漏れのないように。
検診や予防接種を怠ると、大切な猫ちゃんが病気になって苦しい思いをするだけでなく、家族に病気がうつってしまうことも考えられます。
安心して新しい家族を迎えるためにも、猫の健康管理についての知識をしっかり身につけましょう。
《猫の入手方法を知って、安心して新しい家族を迎えよう!》

今回は、新しい家族となる猫ちゃんをお迎えする方法について紹介しました。
ペットショップなら100%安心とは言い切れませんが、お金がかかる分サポートは手厚いので初めて猫を飼う場合はペットショップやブリーダーから購入し、アドバイスを受けられると安心です。
ペットショップの店員もアルバイトだったり、犬の方が詳しかったりする場合もあるので、事前に猫に特化しているショップをリサーチしておくのがおすすめです。
先天性・遺伝性疾患のリスクや、引き取りに至るまでの猫の飼育環境が与える影響についてしっかり知識を身につけておくと、安心してお迎えができるでしょう。