猫はあなたの大切な家族の一員です。
猫の健康や幸せを考えるなら、食事はとても重要なポイントです。
しかし、キャットフードにはどんな種類があるのでしょうか?
どうやって選ぶのが良いのでしょうか?
この記事では、キャットフードの種類と選び方についてご紹介します。愛猫にとって最適なキャットフードを見つけるための参考にしてくださいね。
キャットフードの種類

キャットフードには、総合栄養食、一般食、おやつ、療法食の4つの種類があります。それぞれの特徴と与え方について説明していきます。
総合栄養食とは、猫に必要な栄養素がすべてバランスよく含まれているフードです。総合栄養食と水を与えるだけで、猫の健康を維持することができます。総合栄養食は、年齢や成長段階に応じて選ぶことが大切です。
一般食は副食と呼ばれ、ウェットフードに多く見られるフードです。一般食は、総合栄養食ではないので、単独で与えると栄養不足になる可能性があります。そのため、総合栄養食と一緒に与えることが望ましいです。
一般食は、味や種類が豊富なので、食欲が低下したり、偏食したりする猫にもおすすめです。
おやつとは、しつけやご褒美などを目的としたフードです。飼い主とのコミュニケーションを深める効果もあります。おやつ(間食)は、過剰に与えると肥満や栄養失調になる恐れがあるので、適量を守って与えましょう。
療法食とは、特定の疾患や病気に対する食事療法のために作られたフードです。療法食は、自分で判断せずに、必ず獣医師の指示に従って与えるようにしましょう。
キャットフードの水分量の違いから見る
キャットフードには大きく分けて、ドライフードとウェットフードの二種類があります。
ドライフードは保存が効くし、歯垢や歯石の予防にもなります。
ウェットフードは水分が多く、消化吸収が良いし、食いつきも良いです。
どちらもメリットとデメリットがありますので、愛猫の年齢や体調、好みに合わせてバランスよく与えることが大切です。
ドライタイプ
水分含有量が10%以下で、長期保存が可能であることが特徴です。
栄養バランスが良く、硬めの食感なので、あごを鍛えたり歯石を取り除いたりすることができます。
ただし、開封後からは酸化が始まるため、大袋を購入した場合は小分けにして密封保存するなどの注意が必要です。
ドライタイプは価格も安く経済的ですが、水分摂取が不足しがちになるので、常に水を用意しておくことが大切です。
年齢に合わせた栄養に調整されたものや、猫の好みに合うよう味もいろいろあります。また、粒の形や大きさもメーカーによって異なります。
ウェットタイプ
水分含有量が75%以上で、魚のにおいや肉の食感が残っているため、猫にとっては満足度が高いフードと言えます。
味の種類が多いので嗜好性の高い猫におすすめです。
水分摂取が苦手な猫ならウェットタイプの食事から水分を補給することもできます。
ただし、価格はドライタイプに比べて割高であり、開封後は長期保存ができません。
ウェットタイプは消化吸収も良いですが、カロリーも高いので、過剰摂取に注意する必要があります。
セミモイストタイプ
水分量が25~40%程度の、柔らかいものをセミモイストタイプと言います。
食いつきがよく比較的長い間保存することも可能です。
ただし、「半生状態」であるため、細菌繁殖や腐敗しにくいように添加物が含まれているものが多いです。
セミモイストタイプは猫に優しい食感ですが、歯石予防やあごの健康にはあまり効果的ではありません。
キャットフード選びの基準

猫の健康に良いキャットフードの選び方
キャットフードを選ぶときには、原材料や栄養成分にも注意しましょう。
猫は肉食動物なので、タンパク質やアミノ酸が豊富な動物性原料が主成分になっているキャットフードがおすすめです。
また、添加物や人工香料などが少ない無添加やオーガニックのキャットフードも安心です。
栄養成分については、カロリーや脂質、ビタミンやミネラルなどが適切なバランスで含まれているか確認しましょう。
猫は人間と同じように、食事が健康に大きく影響します。
しかし、猫の食事に関する情報は多くて分かりにくいこともあります。
そこで、この章では猫の健康に良いキャットフードの選び方をご紹介します。
総合栄養食を選ぶ
猫の日々のご飯には「総合栄養食」を選ぶことが推奨されています。
総合栄養食とは「それだけを食べ続ければ栄養の過不足が起こらないごはん」で、
一般的にはAAFCOというアメリカの団体が策定した栄養基準に準拠したごはんのことを指します。
AAFCOの基準は科学的な根拠に基づいており、
猫の成長段階や生活環境に応じた必要な栄養素が含まれています。
また、総合栄養食のキャットフードには、「この商品は、ペットフード公正取引協議会の定める分析試験の結果、総合栄養食の基準を満たすことが証明されています。」などの表記がされています。
「総合栄養食」は猫の主食として選ぶべき重要なキャットフードです。
基本は「総合栄養食」のドライフードとお水だけでOKです。
その理由を再確認しましょう。
バランスの取れた栄養:総合栄養食は、たんぱく質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど、猫に必要な栄養素が適切なバランスで含まれています。 これにより、猫は健康的に成長し、元気に過ごすことができます。
専門家による配合:総合栄養食は、獣医師や栄養士が猫の特定のニーズに合わせて配合しています。 猫の年齢、体重、活動レベルなどを考慮し、最適な栄養素バランスを提供します。
一般食との比較:一般食(人間の食材を与えること)では、猫に必要な栄養素を摂取するのが難しい場合があります。 一般食だけでは、猫が健康を維持するのが難しいことがあります。
ウェットフードの方がいい面も
ドライフードは飼い主さんの利便性を高めるために開発されたものですが、
猫の健康を考えるならウェットフードの方がより適切です。
ウェットフードのメリットは以下の通りです。
・水分が多く含まれているため、腎臓や尿路系のトラブルを予防できる
・嗅覚や味覚が衰えた老猫でも食欲を刺激できる
・肉や内臓などの高品質なタンパク質が豊富で、筋肉や皮膚などの健康を保つ
・添加物や保存料が少なく、消化吸収が良い
ウェットフードはドライフードよりも高価ですが、
その分猫の健康や幸せに投資していると考えましょう。
原材料表示をチェックする
原材料表示の最初に書かれている材料が肉かどうかを確認しましょう。もともと完全肉食の猫にはたんぱく質はとても重要です。
しかし「◯◯ミール」と書かれているものはお薦めしません。
ミールとは肉骨粉のことで、文字通り肉や骨をごちゃ混ぜにして粉末にしたものです。
これは安価で保存性が高いので、キャットフードの原料としてよく使われますが、
品質や栄養価にばらつきがありますし、
猫にとっては自然な食べ物ではありません。
また、ミールには動物の種類や部位が明記されていない場合が多く、
不衛生なものや病気のものが混ざっている可能性もあります。
肉や内臓などの具体的な名称が書かれているキャットフードを選びましょう。
総合栄養食には、猫の年齢やライフステージに合わせた多くの選択肢があります。 以下は、各ライフステージに合わせた選択肢の一例です。
年齢に合わせてキャットフードの選ぶ
子猫向けキャットフード
子猫は成長期にあり、エネルギーと栄養が必要です。 子猫向けのフードには高タンパク質とビタミンが含まれており、骨や筋肉の発育に役立ちます。
成猫向けキャットフード
成猫向けのフードは、一般的な健康状態を維持するために適しています。 バランスの取れた栄養を提供し、過剰なカロリーを避けるように心がけましょう。
高齢猫向けキャットフード
高齢猫は関節の健康や消化機能のサポートが必要です。 高齢猫向けのフードには、グルコサミンや特定のビタミン、消化を助ける成分が含まれています。
さらに、好みも含めて愛猫に合ったごはんを選ぶのは大切なことです。去勢・避妊した猫は太りやすくなるので、カロリー制限されたキャットフードを考える必要があります。
最近ではヒューマングレードといわれる人間でも食べることのできる品質の原材料で作られているフードや、本来、穀物が消化しづらい猫のためにグレインフリーのフードも増えてきました。

今日から最適なキャットフードを

猫は一生涯同じごはんを食べ続けることが多いです。
だからこそ、愛猫にとって最適なキャットフードを選んであげたいですね。
猫の健康は食事から始まります。今日からでもキャットフード選びに気を付けてみましょう。
以上、キャットフードの種類と選び方についてご紹介しました。
愛猫と一緒に幸せな生活を送るためには、食事管理も重要なポイントです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。