猫との暮らしを始めたら、彼らが毎日快適に過ごせるように、食事のスケジュールを整えることが重要です。
「猫のご飯は、どのようにあげればいいの?」
多くの猫の飼い主が抱えるこの疑問、答えは意外と簡単です!
猫は習慣動物ですので、日々同じ時間に餌を与えると猫の生活が安定します。
では、どのようにして理想的な食事のルーティンを作れば良いのでしょうか?
ここでは「猫の食事の量と回数」に焦点を当ててご紹介していきます。
猫の食事回数

猫の生活リズムに合わせる
猫は本能的に日の出と共に活動を始める生き物です。
朝と夕方に食事を与えることが一般的ですが、猫の生活パターンや健康状態に応じて最適なタイミングを見つけましょう。
年齢別で考える
- 子猫の場合(生後6ヶ月まで):1日4~5回。
- 子猫の場合(生後約12ヶ月まで):1日に3~4回の食事が推奨されます。
- 成猫の場合、1日に2~3回の食事が適切とされています。2回が一般的。
- シニア猫も同様に、1日に3~4回の食事が推奨されます。
これらは一般的なものであり、個々の猫の健康状態や活動レベルにより異なる場合があります。
具体的な食事の量や回数については、獣医師に相談することをお勧めします。
また、食事の量や回数だけでなく、適切な栄養バランスを持つ高品質のキャットフードを選ぶことも重要です。
猫の健康管理のためにも、適正な餌の量と回数を与えることが大切です。
食事の量

猫の食事の適切な量は、市販の猫の餌のパッケージに記載されている「給与量」を参考にします。
ただし、これは一般的な目安であり、あなたの猫に合った餌の量を知るには、「1日に必要な摂取カロリー」を計算する必要があります。
例えば、室内で飼われている成猫の場合、運動量が少ない猫は体重1kgあたり約70kcal、運動量が多い猫は80kcalを目安にします。
子猫の場合
子猫は成長期にあるため、大人の猫よりも多くの栄養とエネルギーが必要です。
そのため、子猫の食事量は、体重1kgあたり約100kcal~を目安にします。
成猫の場合
成猫は成長が止まり、活動量も落ち着いてくるため、子猫に比べて必要なカロリーは少なくなります。
室内で飼われている成猫の場合、運動量が少ない猫は体重1kgあたり約70kcal、運動量が多い猫は80kcalを目安にします。
これらの数値は一般的な目安であり、猫の種類や個体差、活動量などにより異なる場合があります。
具体的な食事量については、獣医師に相談することをお勧めします。
また、子猫専用のフードを与えることで、子猫が必要とする栄養素を適切に摂取できるようにすることも重要です。
成猫になったら、成猫用のフードに切り替えることをお勧めします。
これにより、猫の成長と健康を適切にサポートすることができます。
子猫用フードと成猫用フードの主な違いは、含まれている栄養素とカロリーの量です。子猫は急速に成長するため、成猫よりも多くの栄養とエネルギーが必要です。
子猫用フード:
子猫用フードには体や骨を作るために必要なたんぱく質、脂肪分、カルシウムなどが、成猫用フードより多く含まれています。
また、子猫用フードはカロリーも高く設定されています。
成猫用フード:
成猫用フードは、子猫用フードよりも炭水化物が多く含まれています。
また、成猫用フードは肥満に配慮したカロリーや脂質を抑えたものが多いです。
これらの違いから、子猫に成猫用フードを与えると、栄養が不足し成長が遅れる可能性があります。
逆に、成猫に子猫用フードを与えると、栄養が多すぎて肥満の原因になる可能性があります。
子猫用フードから成猫用フードへの切り替え時期は、だいたい生後6~12ヶ月までにするのが一般的です。
ただし、猫の成長具合や避妊去勢手術後の様子を見ながら切り替えるのが良いとされています。
一日の餌の量を管理する
また1日の食事回数よりも1日の食事の量を注意して管理してください。
一度に食べきる子もいれば、食べたいときに少しずつダラダラ食べをする子もいますが、トータルで1日の摂取量を満たしていればOKです。
一日に必要な量を計算して、一日の終わりには空になるようにしましょう。
このようにすることで、肥満を防ぎながら、猫が健康を保つことができます。
また、子猫の場合は、成長に合わせて、食事の量や回数を調整することが大切です。
生後間もない子猫は、よく食べるので小さい頃はたくさん回数を分けてあげましょう。
その後、子猫の様子を見ながら徐々に食事の回数を減らし、6ヶ月を過ぎたら1日3回から4回にしても大丈夫です。
また、与えるキャットフードによって必要な量が違うので、フードのパッケージに書かれている推奨量やカロリーを確認することも忘れないでください。

猫が安心する食事環境の構築

静かで安全な場所を選ぶ
猫が食事をする場所は、家族の行き来が少なく、騒音がない静かな場所を選びましょう。
これにより、猫は安心して食事を楽しむことができます。
清潔な食器を使用する
餌皿は毎日洗い、清潔に保ちましょう。
食中毒のリスクを減らすことにもなりますし、猫が毎回新鮮な食事を楽しめるようになりますので常にキレイにしておくと良いです。
家庭で猫と快適に暮らすためには、食事管理はとても重要です。
上記のポイントを参考に、猫が健康で幸せな生活を送れるよう、食事の回数と環境を見直してみてくださいね。
食事の時間

ダラダラ食べをする子もいるのですが、衛生面で考えると少し気を付けてあげないといけません。
長い時間、置きっぱなしだと、ご飯が酸化したり埃が入ったりとあまりいい状態とは言えません。
餌やりの時間を決めておくと、猫は毎日その時間に食事をすることに慣れます。
すると、その時間になるとお腹が空いて、食べたくなるように体が自然と調整されるんです。
お腹が空くと、猫はごはんをとても楽しみにします!
定時に食事をすることで、新しい種類のエサに変える時もスムーズに進みやすくなります。
成猫の食事は一日2回から
猫のお腹はとてもシンプルで、人間と似ています。
食べ物を食べると、胃が一時的に満たされますが、数時間後にはすぐに小腸へと食べ物が移動してしまいます。
その結果、8〜10時間が経過すると、胃は空っぽになり、脳に「お腹が空いた!」という信号を送るんです。
ですから、猫には1日に少なくとも2回、食事を与えることが大切です。
毎日朝食だけを食べていると想像してみてください。
それだけで1日中過ごすのは、きっと大変ですよね!
定期的な食事の時間で定着化
定期的な食事の時間を決めてあげると、猫の体は食べ物をしっかり受け取る準備ができます。
餌をいつも置いておくことや、おやつをたくさん与えることはおすすめできません。
もし猫が決まった時間に食べなくなったら、それは病気のサインかもしれません。
毎回の食事がきちんと食べられているかを確認しましょう。
いつもと違うと感じた場合は、何か問題がある重要なサインですから、その時は獣医さんに相談することを考えましょう。
猫の食事に関するFAQ

子猫は好きなだけ食べるべきだと聞いたことがありますが1日に3回または4回食べても大丈夫ですか?
子猫にいつでも好きなだけ食べさせることはおすすめできません。
その理由は、若い時からの肥満の原因になり、食べ過ぎや体の成長に悪影響を与える可能性があるからです。
一度にたくさん食べると、お腹が不快になったり、消化が遅くなることがあります。
猫は体の成長に遺伝的な限界があるとされており、子猫時代のゆっくりとした成長が、大人になった時の体の健康につながります。
猫は1日に何回食事をするべきですか?

猫の食事回数は、家族の生活スケジュールに合わせて決めることができます。
猫は1日に少なくとも2回、約12時間ごとに食べる必要がありますが、朝食、昼食、午後のおやつ、夕食、就寝前といったスケジュールも良い選択です。
食事の間隔が12時間以上空くと、猫のお腹が酸っぱくなり、吐き気を感じることがあります。
なぜ猫は1日数回に分けて食事をしなければいけないですか?

猫が1日に数回に分けて食事をするのが良いとされているのは、猫は胃が小さいので、一度にたくさんの食べ物を消化することが難しいということ!
少量ずつ食べることで、食べ物がスムーズに消化され、栄養も効率よく吸収されます。
また、猫は元気な動物なので、1日を通してエネルギーが安定して供給されることが大切です。
数回に分けて食事を与えることで、体力エネルギーを一定に保ち、健康を維持することができるのです。
さらに、一度にたくさん食べると肥満になるリスクが高まりますが、食事を数回に分けて与えることで、適切な量を管理しやすくなります。
猫の体重が適正に保ち、健康的な生活を送るためにも食事を数回に分けることをとても良いことです。
また、1日に何回かに分けて食事をすることで、その都度猫の食欲や体調をチェックすることができます。
もし食べ残しが多い日が続いたりすると、何か体に異変があるのかもしれませんので、早めに気づくことができるでしょう。
うちの猫は一度にごはんを全部食べません。ちょっとずつ食べるのが好きなようですが、どうしたらいいでしょうか?

一部の猫は自分で食事量をうまく調整することができますが、そうでない猫も多いです。。
それでも、毎日同じ時間に食事をする習慣をつけると良いでしょう。
これは、もし将来、新しいペットが家族に加わった時にも役立ちます。
ちょっとずつ食べる猫の場合、朝にその日の分のごはんを計っておいて、一日に何回かに分けて食べさせるといいですね。
食事の時間は決まった時間にすると、猫も食事のリズムがつかみやすくなります。
重要なのは、毎日の食事量をきちんと計ることです。
また、フードトイを使うという手もあります。
フードトイは、猫が遊びながら食事をすることができるおもちゃで、動かして遊ぶタイプや、猫がちょっと頑張ってごはんを取り出すタイプなどがあります。
これによって、猫が楽しみながら食事をすることができますし、家族にとっても楽しいものです。
猫の食事についての詳しい情報やアドバイスが必要な時は、獣医師に相談するのが一番です。
獣医師は、何をどのくらい、どのように与えるかなど、正しい食事方法を教えてくれます。
また、食事の時間を楽しい時間にすることで、猫との絆も深まりますよ。

愛猫の食事の回数と量 まとめ

猫の健康を維持するためには、食事の質だけでなく、その回数も重要です。食事の時間を一定に保つことで、猫の生活リズムを整え、健康管理がしやすくなります。
食事の間隔は6時間から8時間が適切であり、猫の生活リズムを考えながらも飼い主の生活リズムに合わせて無理のない時間を設定することが大切です。
猫の食事に関する管理は、飼い主の責任として非常に重要な役割を果たします。
愛猫の健康と幸せのために、適切な食事回数と量を心がけましょう。
