「猫のトイレってどんな種類があるの?」とお悩みではありませんか。
猫のトイレは種類が豊富にあるため、特に初心者の猫飼いさんは「うちの子に向いてるタイプはどれ?」「どうやって選べばいいの?」と悩みやすいポイントです。
そこで本記事では、猫と暮らして30数年、12匹の猫たちといくつもの猫トイレを購入してきた私が以下の内容を解説します。
- 猫のトイレの種類
- 猫のトイレの選び方
- おすすめの猫トイレ
猫はトイレにこだわりがある生き物と言われているため、よく考えずに購入してしまうと、猫がトイレを嫌がったり、飼い主さん自身が使い勝手の悪さを感じたりするおそれがあります。
猫のトイレで失敗したくない方は、ぜひ本記事を最後まで読んで参考にしてください。
猫のトイレの種類

猫のトイレにはさまざまな種類があります。
ここからは、猫のトイレの種類を「構造」と「形状」にわけてわかりやすく解説します。
1. 猫トイレの構造は「ノーマルトイレ」と「システムトイレ」の2種類
猫のトイレは大きくわけて「ノーマルトイレ」と「システムトイレ」の2種類です。
ノーマルトイレは箱状になっており、その中に固まるタイプの猫砂を入れて使用します。
一方で、システムトイレは2層構造になっているのが最大の特徴です。
すのこ状になっている上の段には猫砂やチップを敷き、下の段には吸水シートを設置して使用します。
それぞれのトイレの特徴は以下のとおりです。
システムトイレ | ノーマルトイレ | |
排泄物の処理頻度 | 便は排泄のたび 尿は1週間に1回程度 | 排泄のたび |
猫砂の種類 | 専用の猫砂 | 固まる猫砂 |
本体の洗いやすさ | △ | 〇 |
月のコスト | 1,500円程度 | 1,000円程度 |
ノーマルトイレは排泄のたびに掃除が必要ですが、パーツが少ないため本体を洗いやすいというメリットがあります。
一方で、システムトイレはパーツが複数にわかれているため洗う際には手間を感じるかもしれませんが、排泄物の処理頻度が下がる点はメリットです。
また、最近では自動で排泄物の処理を行ってくれる「全自動トイレ」も注目されています。
2. 猫トイレの形状は「オープンタイプ」と「カバータイプ」の2種類
形状は大きく「オープンタイプ」と「カバータイプ」の2種類です。
オープンタイプは、さらに以下の2つに分類されます。
- ノーマルタイプ
- ハーフカバータイプ
ノーマルタイプは最もシンプルな猫トイレです。
猫砂の飛び散り防止が気になる方は、壁が高めのハーフカバータイプを検討してみるといいかもしれません。
そして、カバータイプは以下の3種類に細分化できます。
- フルカバータイプ
- 上から入るタイプ
- ドームタイプ
カバータイプは、いずれもニオイ漏れや猫砂の飛び散り防止の効果が期待できます。
ただし、オープンタイプと比べて外から見えにくいため、排泄物に気付きにくく、こまめな確認が必要です。
猫のトイレはどう選べばいい?5つのポイントを解説

猫のトイレは種類が豊富なため、「結局うちの子にはどのトイレを買えばいいの?」と悩んでしまいますよね。
猫ちゃん自身の好みも関係するため、実際のところは使用してみるまでわかりません。
しかし、いくつかのポイントを押さえておくことで、トイレ選びで失敗する確率を下げられるでしょう。
選び方のポイントは以下のとおりです。
- 愛猫のサイズに合わせて選ぶ
- 愛猫の年齢に合わせて選ぶ
- ニオイ漏れや猫砂の飛び散りにくさで選ぶ
- 本体の洗いやすさで選ぶ
- 設置する場所に合わせて選ぶ
ここからは、それぞれのポイントを詳しく解説します。
1. 愛猫のサイズに合わせて選ぶ
トイレの大きさは、体長の1.5倍程度を目安に選びましょう。
体長に対してトイレが小さいと、猫がストレスを感じてしまうおそれがあるからです。
トイレの居心地が悪いと、排泄の我慢や粗相につながることもあります。
トイレの中でくるりと方向転換できるくらいの広さがあると、ゆったりと排泄を行えるでしょう。
2. 愛猫の年齢に合わせて選ぶ
子猫や老猫のためにトイレを用意する場合は、出入り口の高さも重要です。
出入り口が高いタイプや上から入るタイプは要注意。
一般的には、出入り口の高さが12cm以下であれば子猫や老猫でも出入りがしやすいと言われています。
もし出入り口が高く使いづらそうな様子がみられる場合は、段差やスロープの設置を検討してみると良いでしょう。
3. ニオイ漏れや猫砂の飛び散りにくさで選ぶ
排泄のたびに猫砂が飛び散っていたら毎回掃除が大変ですよね。
また、すぐに処理できない場合のニオイ漏れも気になるところです。
ニオイに敏感な方や飛び散った猫砂の掃除にストレスを感じる方は、ニオイ漏れや飛び散り防止効果が期待できるカバータイプのトイレを検討してみると良いでしょう。
4. 本体の洗いやすさで選ぶ
トイレ本体の洗いやすさも重要なポイントです。
猫はキレイ好きで、排泄物のニオイにも敏感です。
トイレが汚れていると我慢や粗相につながるおそれがあるため、少なくとも月に1回はトイレを丸ごと洗って清潔な状態を保ちましょう。
掃除が苦手な方は、シンプルなタイプやパーツを取り外して洗えるタイプのトイレが洗いやすくおすすめです。
5. 設置する場所に合わせて選ぶ
猫にとって理想的なトイレの数は「猫の頭数+1個」と言われています。
トイレを複数台置く予定の場合は、設置場所に合わせて種類を変えるのもひとつの方法です。
たとえば、使用頻度の高いリビングは排泄物が確認しやすいオープンタイプ、ニオイや飛び散りが気になる寝室ではフルカバータイプ…といったイメージです。
おすすめの猫トイレ タイプ別5選
ここからは、今までに使ってきたトイレの感想など交えておすすめを紹介します。
ノーマルトイレ

先ずは箱型と言いましょうか、基本型ですね。
大きさはいろいろありますが、概ねコンパクトです。ケージ内で使うならコレがいい。
子猫のときや1頭だけなら、足ります。
作りもシンプルなので洗いやすく価格も安いです。
ただ、砂の処理の頻度は高いです。トイレを使う度に処理するくらいがいいかもしれませんね。
上から入るタイプ

ドーム型
子猫の時はシンプルなものでも充分事足りますが、後々ドーム型を考えているなら早いうちに慣れてもらってる方が、良いかもしれません。
部屋に置く「もの」としてはかなり大型になりますね。中のトイレスペースは猫にとって窮屈でなければいいですけど、大型の猫にはきつそう。
排泄時の臭いは抑えられます(後々、臭いますけど)
砂の状態はパッと見ることが出来ないので把握しにくいです。外に臭いが漏れない分、中にこもりやすいので、気を付けないと嫌がる猫もいます。
プライバシー?は守られます(^^)
かわいい感じのもあります。
システムトイレ

システムトイレは、すのこ状になっている上に猫の砂を敷き詰めます。すのこ状の下にトレイがあり、吸水シートをおきます。猫が尿をするとすのこを通り抜けて、下の吸水シートに吸収されるようになっています。
「吸水シート」を別に買わなければならないですが、砂の使用量(廃棄)は減るので、若干コストが掛かるくらいです。
また、猫砂はシステムトイレに適したものになります。
猫がおしっこをするたびに処理をしなくてもいいです。多頭飼いには助かります。
作りがノーマルタイプのトイレよりは少し複雑なので、洗うのに手間がかかるのがデメリットかな。
「消臭抗菌シート」を下に敷いておけば、おしっこの匂いはかなり抑えられます。
上から入るタイプのシステムトイレもあります。
システムトイレのフード付き
砂の飛散は上記のオープンのものより、かなり抑えられます。
ただどうしても猫の足についた砂は多少出ます。
ドーム型と同じく大きめの猫はちょっとやりにくそう。
フード無しで(横壁に)前脚を掛けてたり出してしていた猫は最初戸惑うかも。
番外。子猫や小さめの猫用(入口の高さ9㎝)トイレ
子猫や老猫には、高さのあまりないものがおすすめです。
子猫は元気なんで、まぁ、なんとかするんですけど、老猫になると高さは、きつそうです。出入りしやすいようにステップをつけてあげれば、なお優しいです。
猫トイレ:私の家での今
猫トイレについてまとめてきましたが、今、私の家では何を使って、使用感はどうなのか、お話しさせていただきますね。
これまでいろいろ使ってきました。
猫たちが喜んでくれるように「猫目線でどれが使いやすい?」なんて考えてましたが、
実は、お手入れしやすいものが清潔に保たれて、猫たちに一番喜んでもらえるんじゃないかと最近思います。
今のところシステムトイレが私の家ではベターかなぁ、と思っています。
多頭飼いなので、おしっこの量も多く、システムトイレのほうが処理が楽なんです。
そのためトイレも快適に保たれます。
但し、システムトイレは猫砂を選びます。システムトイレ用の猫砂を猫が気に入ってくれるかどうかが重要です。
一般的に猫が好む猫砂は、鉱物系の粒が細かくて自然の砂に近いものといわれています。
システムトイレ用の猫砂は大きくゴツゴツした形状であることが多いので砂掻きがしにくくストレスを感じる猫もいます。
どうやら我が家の猫たちは気にせず使ってくれているので助かっています。

↑↑今、我が家はユニチャームのこれを使っています。
↓↓トイレを隠す猫家具が、最近気になってます。
猫的には隠れて出来るからいいのかな?どうなんだろう。
買ったら、また、レビューしますね。
まとめ:猫トイレは種類が豊富!愛猫や生活スタイルに合わせて選ぼう

豊富なラインナップから愛猫に合うトイレを探すには、猫ちゃんのサイズや年齢、お手入れのしやすさなどがポイントになります。
猫のトイレは大きく「ノーマルトイレ」と「システムトイレ」にわかれます。
さらに、形状は「オープンタイプ」と「カバータイプ」があり、それぞれにさらに細かい種類があります。
子猫のときはコンパクトなもので充分です。1年くらいで猫の成長は落ち着くので体長(大きさ)に合わせて選んでみるのが良いでしょう。
愛猫や飼い主さんが重視するポイント、生活スタイルに合わせてより良いものを選んでください。
形状などは思ってるより猫は柔軟に対応してくれることが多いです。
それよりも、清潔さが何より猫にとっては重要のように感じます。
最後までお読みいただきありがとうございました!
猫のいる暮らしを楽しみましょう!